“SAMURAI”と呼ばれるエンジニア、その自然体で真摯な働き方の秘密に迫る

2014年、初の新卒エンジニアとして当社に入社したカーキさん。ご自身の働き方について「オンとオフは分けていない」と語ります。テクノロジー本部に限らず、社内の皆から頼りにされ、慕われているカーキさんに仕事観についてお話を伺いました。

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ーこれまでのキャリアについて教えて下さい。

大学はアメリカのミズーリ州というとんでもない田舎にある学校で、専攻はコンピューターサイエンスでした。2013年に日本語を勉強するため、交換留学でアメリカから日本に来ました。1年間の交換留学を終えて、アメリカの大学の学期が始まるまで半年間ほどあったので日本でインターンをしようと思ったのが、この会社に入ったきっかけです。半年間のインターンの後は、予定通りアメリカに戻って、リモートでインターンを続けながらアメリカの大学での最後の一学期を過ごして、卒業後に再来日して新卒エンジニアとしてみんなのマーケットに入社して現在に至ります。私が新卒として入社した時は、ちょうどくらしのマーケットのシステムをリニューアルという大きなプロジェクトが佳境に入った頃でした。その後は、主に新しい機能の開発を手がけてきました。最近ではインフラも少しだけ見るようになりましたね。基本的にはフロントエンドもバックエンドも両方やってきています。

ーカーキさんはチームの中ではどんな存在ですか?

自分でもびっくりなんですが、今ではCTOの次に長く在籍しているエンジニアなんですよね。なので、うちの会社のシステム開発の特徴であったり、これまでに採用した開発手法であったり、何て言うか歴史みたいなものを新しく入ってきたエンジニアに伝えていく立場になっていると思います。相談役という感じかもしれないです。

ー何か思い出に残っているプロジェクトなどはありますか?

やっぱりシステムのリニューアルですかね…。当時、私は膝を怪我してしまってしばらく入院していて、退院直後にリニューアルだったんですが、その時は深夜にエンジニアが当番制で作業にあたっていたんですが、自分がオフィスに来たら、他のエンジニアやCTOがそれまで一度も見たことない絶望的な表情を浮かべていたんですよね。自分は入院していたこともあって、全ての状況を把握しておらず、何かとんでもないことが起こっている…と本当に怖くなりました。結局、システムのリニューアルは一度中止になってしまったんですが、そこから2週間かけて改善して、無事にリリースできたときは心の底から安心しましたね。

ー自分の中で変化したことってありますか?

やっぱりスキルはけっこう上達したとは思いますね。大学でコンピューターサイエンスを学びはしましたが、実は社会人になって最初の頃ってそこまで技術の勉強ってしていなかったんです。でもこの会社で他のエンジニアと一緒に仕事をする中で、それまでより格段に技術に対する興味っていうのが高まって、自主的にすごく勉強するようになりましたね。あとは、最初の頃って自分のコードに関わる人のことをあんまり考えていなかったというか、自分一人で考えたコードをそのままレビューに出してしまったり、テストにかけてしまったり。結果、自分のコードが不完全で他人に迷惑をかけちゃうことも多かったんです。そこから徐々にですが、自分の書いたコードがダメ出しされてしまったりすると純粋に悔しいって思うようになって。このままじゃダメだと自覚したのかもしれませんが、とにかく一発でレビューを通すために完璧なコードを書こうっていうか、プロ意識は高まった気がしますね。

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ープロ意識。かっこいいですね。他には何か?

正直に言うと、インターンの頃とかって実はサービス自体に思い入れはそんなになかったというか、単にエンジニアとして経験が積めればいいかなっていう感じだったんですよね。でも実際に自分で書いたコードがサービスとして動いて日々多くのユーザーに利用されていると、そのサービス自体に愛着が生まれて、そうなるとあらゆることに興味がわいてくるというか、ここをもっと改善したいみたいな仕事に思い入れが出てきたので、そこは本当にすごく変わったなと思います。

ー仕事でこだわっていることってありますか?

仕事で徹底しているのは、できないことははっきりとできないと言うことですね。やっぱり自分だったらそうしてほしいと思いますし、うちは「正直者が馬鹿を見ない世界をつくる」というビジョンを掲げている会社なので、単純に嘘つきにはなりたくないですね(笑)。あとは、チームで開発をしていて、誰かのコードがバグを起こしてしまったときに、その人のせいにしないってことですね。多分バグを生んじゃった本人ってけっこうへこんでると思うんですよね。で、自分だったらそんな時に責めてほしくないので、他の人もそうだろうと。

ーモチベーションの管理ってどうしているんですか?

ん〜、モチベーション…仕事だからな…でも、やっぱり普通にリフレッシュするとかですかね。仕事が終わった後にみんなで飲み行って、お互いに悩みを話し合ったりとか。他には、なんでモチベーションが下がっているのかっていう理由を自分で考えて、その原因を取り除く努力をするとかですね。自分の場合、例えば仕事上の手続きが多すぎるとモチベーションが下がるんですよね。例えば、コードを書く前に、いろんなドキュメントを共有して、承認を取って…とか、そういうのは苦手なんですよね、早くコードを書きたいので(笑)。なので、そういうときはドキュメントの共有や承認フロー自体を簡素化することを提案したりして、自分のモチベーションが下がる要因を改善するようにしています。

ーオンとオフの切り分けってどうしているんですか?

逆にオンとオフは分けてないですね。ここまでが仕事で、ここからは仕事じゃないとか、何も考えてないですね。意識したこともないです。他の会社で働いたことがないので比べることはできないんですが、うちの会社って堅苦しい感じってないじゃないですか。実際、休みの日もよく会社の人と会って一緒に遊ぶので。ふつうに話しやすくなりますよね、そうやって普段から接していると。結果、コミュニケーションが円滑にいくので、仕事もやりやすくなっていると思いますね。

ー技術者として興味があることは?

すごく興味があるのは機械学習の分野です。機械学習と言っても所詮はシステムなので、100%正しいものを出すことって難しいと思うんですが、それでも一気にシステムのレベルを高めることができると思うので、そういった分野の開発もやっていきたいですね。自分はくらしのマーケットのランキングのアルゴリズム開発にも関わっているんですが、例えば、機械学習を使ってシステムが自らデータを学習してリアルタイムでアルゴリズムの精度を向上させていく、そういったことが実現できれば、プラットフォームのマッチング精度が高まりますよね。

ーアルゴリズムって、結局は人間の意思次第なのでは?

究極的には人間の恣意を一切関係させないのがゴールです。人間がアルゴリズムの指標の重み付けなどをしてしまうと、その人の考え方次第で順位が変わってしまったりするので。たしかにシステム自体は人間が作るんですが、そこからは機械学習でシステムが自動的に指標や重みに付けなどを変えて、マッチングの精度を自ら高めていく。もちろん、理念ということで言えば、会社のビジョンである「正直者が馬鹿を見ない世界をつくる」を実現する必要がありますが、そこに至る過程は人が決めない、システムがデータを学習して決めるのが良いと思います。

ーこの会社に合うエンジニアって、どんな人だと思いますか?

うちに合う人は、自己管理ができる人じゃないですか。例えば、誰かがタスクを振ってくれるまで待つんじゃなくて、少しでも手が空いたら自分から積極的にタスクを取りに行くとか。マネージャーがやってくれると思うんじゃなくて、何でもできることは自分でやるというか。あとは、何をすれば良いか分からない時に、すぐに手を挙げて誰かに聞ける人ですね。とにかく、自分からコミュニケーションを取れる人、そして自分の役割の範囲を理解した上で、そこからさらに自主的に動ける人はすごく合っていると思います。

ーあだ名が「サムライ」ですよね。武士なんですか?

いいえ、武士ではないです。ていうか、ほんとに説明していいんですか?大丈夫ですか?

ーはい、ぜひ。

実際のサムライとはほど遠いというか、単純に恥ずかしい話なんですけど。以前、インターンを終えてアメリカに一時帰国するときの送別会をしてもらって。すごいお酒を飲んじゃったんですよね。僕、泥酔するとすぐ吐くんですけど、そのときもバーで泥酔してカウンターに思いっきり吐いたらしいんですよ。記憶ないんですけど。それで、一緒にいた仲間が掃除しようとしてくれたらしいんですが、僕がなぜか素手でゲロを片付けようとしたらしんです。記憶ないんですけど。仲間の一人が僕に「お前はやらなくていいから!サムライかよ!」って言って、そのときに「ボクハサムライデス!」って言ったらしいんですよね、僕が。全く記憶ないんですけど。それからあだ名がサムライになってしまいました。今でも年に1〜2回はサムライに…これ、やっぱり言う必要なかったですよね。

ーありがとうございました。

ありがとうございました。

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