「最後まで自分のケツを持てる人と仕事がしたい」、 謙虚なデザイナーが仕事に込める思いとは

みんなのマーケットが成長フェーズへと入り始めた2014年末、当社にデザイナーとして入社したみそさんは、「入社して1年ぐらいは活躍できてなかった」と当時を振り返ります。今ではリードデザイナーとしてみんなのマーケットに欠かせない存在となっているみそさんのこれまでのキャリア、クリエイティブに対する考え方について聞きました。

大好きな猫を抱きしめるみそさん

大好きな猫を抱きしめるみそさん

―これまでのキャリアについて教えて下さい。

高校を卒業して東京モード学園に入学したんですが、その時は広告や映像の仕事に興味があって、音楽の専門番組でインターンをしていたんですが、ちょうどその頃にYoutubeが台頭してきて、その影響なのか、音楽番組の事業が縮小されることになったんです。その時に映像業界がヤバいっていうよりも、Webってすごいなって思ったんですよね。それからWebサービスって今後すごいことになるかもって、ときめきを感じて、卒業後に就職したのがアパレルECの会社でした。当時はZOZOよりも大きな老舗のサイトで、とにかくデザインに関することは何でもやりました。撮影した商品画像の補正から、サイトのバナー、キャンペーンのLP制作まで、ほとんど全てを経験しました。それからずっとアパレルECの業界にいたのですが、ある時、ふと「自分ってそんなに服好きだっけ?」って疑問に思ったんですよね。同僚に比べると自分ってそんなに服に興味ないことに気付いてからは、周囲とのモチベーションの差みたいなのが出てきました。そこで、改めて自分は何がやりたかったのかって考えたんですが、それが「Eコマース」だったんですよね。Eコマースを通じてインパクトのあることがしたい。それがアパレルである必要はない。学生の時に感じた「Webってすごい!」っていうときめき、原点に帰って、たどり着いたのがこの会社です。

―なるほど、入社の決め手ってなんだったんでしょうか?

ものすごくはっきりと覚えているんですけど、扱っているサービスが理想的っていうか、良い事業だと思ったのがそもそもの決め手なんですが、実は前の会社では精神的に疲れちゃってたんですよね。わりと大きな会社だったので、無駄な仕事というか、成果を出すこととは本質的に関係のないことに使う時間がすごく精神的に辛くて。そういうのが嫌になって、本当にやるべきこと、成果に向かって仕事がしたいと思って、いろんな会社を見ていたんですけど、ほとんど記憶に残ってなくて、唯一、このみんなのマーケットという会社とくらしのマーケットというサービスだけが記憶に残り続けていました。前の会社にいた最後の数ヶ月間って精神的に辛かったんですど、気付いたら、毎日みんなのマーケットのウェブサイトを見ていて(笑)。本当にこんな会社あるのかなっていうか、ほぼ憧れみたいな思いがあって、この会社に来ました。

生まれて初めてシゲキックスを口にしたみそさん

生まれて初めてシゲキックスを口にしたみそさん

―入社してから今までを振り返ってみて、どうですか?

ふつうに入社してから1年間ぐらいは自分が想像していた活躍って出来ていなかったと思います…。それは多分、僕がそういう環境で働いた経験がなかったのが原因です。自主的に考えて、行動して、成果を出すみたいなことをやったことがなかったので、そういった環境に憧れていた反面、経験がないので出来なかったんだと思います。自分の理想としていた働き方に自分自身が追いついていないと、すごく悩んだ時期もありました。ただ、自分のやりたいことはしっかりとあったので、今の自分に足りないものを毎日学習して、アウトプットしてっていう、そういう小さなトライアンドエラーを日々繰り返して、1年ぐらい経って、やっと自力でやるべきことが出来るようなったと思います。2年目以降は、サービス全体を俯瞰できるようになったと思います。何というか、今は転職前に自分が思い描いていた理想的な働き方が出来ている気がします。

―日々のトライアンドエラー、とても大切ですね。他にも何か悩みを乗り越えた方法ってあるんですか?

うまく伝わるか分かりませんが、自分の中でははっきりとあって、いろんな人をランチに誘うようにしたんですよね。最初の頃っていつも1人とか、仲の良い人だけとランチに行ってたんですけど、なんかうまくいかないなっていう感じがあって、ある時からとにかくいろんな人に声をかえてランチに行くようにしたんですよね。そしたら視界も開けたし、何というか、みんなそんなに高いレベルでやってるわけじゃないんだっていうか、自分と同じことで悩んだりしてるんだって分かって、すごい気が楽になって、それによって仕事もやりやすくなりました。それからは、できるだけいろんな人と絡む、無駄な話しをするみたいなことをすごく意識しています。

―1年目の自分に何かアドバイスできるとしたら、何を伝えますか?

最初の頃ってビビってたんですよね、失敗に。ここで失敗したら自分はもう今後デザイナーとしてやっていけないみたいなへんな気負いがあったというか、勝手に何かを背負っていて、とにかく失敗したくないという気持ちが大きかったんです。でも、この会社って失敗してもそれを責められるようなことはないから、とにかく「やればいいよ」「何でもいいから、やればいいんだよ」って言ってあげたいですね。

―みんマでの仕事についてもう少し教えて下さい。

去年まではくらしのマーケットの新機能など、プロダクトを作るということを1人でやってました。プロジェクト単位で動くことが多かったので、あまりサービス全体を俯瞰できていなかったのですが、最近はデザイナーのメンバーも増えて、少しずつ任せられるタスクも増えてきました。やっとサービス全体としてやるべきことを考えたり、実行する時間が持てるようになりました。とにかく今はくらしのマーケットというサービスを成長させたいので、そこにデザイナーとしてどう貢献できるか、ということに挑戦しています。

昔を振り返りうつになってきたみそさん

昔を振り返りうつになってきたみそさん

―ちなみに、デザイナーが1人の頃はかなり大変だったのでは?

逆に完全に1人になって良かったのかもしれません。前任者と2人体制だったときは、お互いに中途半端に譲り合ってしまうことがあったというか、本音でぶつかり合える関係性を作れなかったので、うまく仕事が進まないことがありました。そこから一時的に1人になったことで、自分で決めるしかないと腹をくくることができました。自分の作ったものがそのままこの会社のデザインのレベルになるという覚悟を持って仕事ができるようになったと思います。

―以前は、本音でぶつかり合うことができなかったんですね。現在のチームではどうでしょうか?

今は先輩として教える立場ではあるんですけど、基本的には対等な関係を保ちたいと思っています。単純に自分の考えを一方的に押し付けたくないですし、僕の考えが間違っていることも絶対にあると思うので。もちろん、新人の提案が明らかに間違っていれば、それを表面的に指摘することはあるんですが、もっと根本的な部分で、その人がなぜその選択肢を取ったのか、そして、なぜ僕はその選択肢が間違っていると思っているのか、みたいなことを徹底的に話し合うようにしています。根本まで話し合って、納得してもらえれば僕の指示に従ってもらいますし、逆に、相手が納得できていない場合は、自分がケツを持つ覚悟で「じゃあ、そっちでやってみよう」と、ミスると分かっていても、一旦やってもらうようにしています。その方が、どんな結果であれ本人も納得できると思うので。とにかく根本まで話し合うこと、納得して仕事をしてもらうことを大切にしていますし、それを受け入れてくれるメンバーにも感謝しています。

―今、みそさんがデザイナーとしてやりがいに感じることは何ですか?

自分の力量不足もあったと思いますが、前職では「もっとこうすれば良いのに」って思う部分を全然やらせてもらえなかったんですね、そこに根拠があって、効果が見えていたとしても、やらせてもらえなかった。でも、この会社は違う。根拠を示して提案すれば実行させてもらえる。自分の考える「やるべきこと」ができるというのが一番のやりがいですね。

―この会社で「やるべきことができない」と感じている人もいるかもしれません。そういった人に向けて何かアドバイスはありますか?

僕の中では、実行力+やりきり力の違いだけだと思うんですよね。最初に考えるアイデアとかって、結果を出す人もそうじゃない人も同じだと思ってて、なんというか、そこからのスピードですよね。自分の感情が高まっているうちにスタートできるか、そして最後まで走りきれるかっていう。何か新しいことを始めるってすごい恐いんですけど、やってみると意外とできたりするじゃないですか。もちろんすごい難しいこともあるんですが、できるにしろ、できないにしろ、やってみないと分からないので、とにかく早く、速く、やってみた方がいいと思います。

―大変なことってありますか?

大変というか、すごく具体的な仕事の話しになっちゃいますが、今はページの表示速度が遅いことが気になっていますね。デザイナーとしてフロント側の改善をしていくこともできるんですが、エンジニアの力を借りてシステム全体のパフォーマンスを上げる必要もあるので、それを一緒にできるエンジニアに入社してほしいですね。やっぱり同じ視点で同じようにサービスに対する思いがある人と一緒に仕事をしたくて、そういう意味で今のチームはすごく贅沢なんですが、一方で、自分が教える立場でありながら、自分自身まだ学びたいという思いもあるので、自分よりもレベルが高い人に今後もたくさん入社してもらいたいです。

―会社の中でみそさんって、どんなキャラクターですか?

そう受け止められているかは別として、自分はピエロみたいな存在じゃないでしょうか。普段あまり輪に入らないような人に「この人いるんだったら行ってみようかな」って思ってもらえるような、媒体みたいな存在になりたいと思っていて、実際、そうなれるように振る舞っているつもりです。自分的には仲間を増やしたいんですよね。なんか相談できる相手が多いとか、すごい些細なことでも気軽に聞ける相手がいるとかってすごく仕事しやすいと思うので、そういう仲間を自分が増やしたいからこそ、自分も誰かの仲間になれるように何かを提供するっていう感じですね。

―他にも仕事で大切にしていることってありますか?

デザイナーとして、作り手の「都合」をプロダクトに反映させたくないんですよね。たとえ時間がかかっても、ユーザーにとって正解なものを作りたい。正直、社内的に工数がどうこうってなると妥協せざるを得ないこともあるんですけど(笑)、本当は譲りたくないんです。あとは、他の部署の人と打ち合わせなんかをするときは絶対に雑談を挟むようにしています。何も知らない人と仕事をした場合と、少しでも知っている人と仕事をした場合で、結果は全然変わってくると思っているので、成果をより良くするために、雑談をすごく大切にしています。

―今後、入社してくる方にメッセージをお願いします。

いろんな人と働きたいと思っているんですが、特に、自分で最後までケツを持てる人と一緒に仕事がしたいですね。うちの会社って本当に自由なんですが、自由だけを享受しに来ると活躍できないので。労働時間とか働く場所の自由って「成果を最大化するための幅」だと思うんですよね。それを「自分の仕事を楽にするための幅」だと捉えるのは間違いだと思うんです。あと、仕事の中身についても、具体的なタスクがしっかり決まっている人もいますが、デザイナーは実は決まってなくて「何もしない」というのも可能だと思っているんですけど、そういった状況で自分の頭で考えて、自分自身が納得できる仕事ができるというのが本来の自由の意味であって、単にたくさん働かなくていいみたいな自由は違うと思うので、その違いが分かってる人に入社してほしいですね。

―会社の将来について妄想していることはありますか?

ん〜…ふつうに海外展開したときに、海外支社に行きたいなとか(笑)寒いところ出身なので寒い場所は嫌ですが、アジアでもアメリカでも良いです。なんか旅行みたいな気持ちで言っちゃいました、すいません(笑)あとは、へんな妄想ですが、会社の成長に貢献していく一方、本当に会社が巨大なっちゃったら、自分が求めていた会社じゃなくなっちゃうかもっていうのもあって、そのときに僕がまだここにいるかどうかは自信がないですね。社員が数千人を超える規模になったら違うことをしているかもしれないです(笑)

―ありがとうございました。

休憩中のみそさん

休憩中のみそさん